若手ジョッキーを分析してみた
T2だ。
コメントに対してデータで検討してみようと思う。
新参者さん
先週もお疲れ様でした。東京新聞杯は残念でしたが、菅原騎手のガッツポーズを見て嬉しくなりました。さて、T2さんは騎手の質も重要と仰っておられますが、T2さんの中での菅原騎手はどんなイメージを持たれておりますか?例えば若手の中で順位付けをするとどのような感じになりますでしょうか?是非お聞かせいただければ幸いです。
コメントありがとう。
まず感覚的に返事をするならば、菅原騎手の印象はあまりなかった。
どちらかというとうまく乗るイメージであったが、今回の重賞制覇で流れが変わるかもしれない。
若手で信頼できるのは、松若騎手、岩田望騎手、坂井騎手、横山武騎手、団野騎手というイメージがある。
具体的にどういった技術が優れているかなどの詳細については正直わからないことが多い。
なぜならばこちらは素人。
そこで考えてみた。ジョッキーの良し悪しは競馬に携わる当事者が一番よく知っているに違いない。
ここでは以下の仮説を立てデータを検証する。
【若手ジョッキー分析の考え方】
①信頼されるジョッキーは騎乗数が多い
→技術のないジョッキーに依頼が来ないのは当然のこと
②結果を出すことで信頼される
→お金が絡んでいるから当然のこと
③所属厩舎や親族厩舎から依頼されたレースを除いた騎乗数が関係者全体からの信頼度を表す
→所属騎手や親族騎手には勝たせたいという想いから馬の依頼数や質が上がることを考慮した
④ローカル開催ではなく中央開催で好成績を残すことができるのは技術と信頼がある証である
→トップジョッキーが集まる中央開催で結果が残せれば本物
実力を一番よく表すことができるのは③④に着目した場合ではないだろうか。
それでは各条件で抽出したデータを検証していく。
対象データは2020年のレース。落馬などによる休業は考慮していない。抜け漏れがあるかもしれない。
若手だと思われるジョッキーを抜き出した。
2020年若手ジョッキー全成績
2020年の成績を騎乗数順にすると以下の通り。
10位11位と21位22位の間に騎乗数の壁があるように見える。
だがここから絞り込んでいく。
では次に中央開催に絞ったものを見てみる。
2020年若手ジョッキー中央開催
(ローカル開催を除く)
トップジョッキーが集まる場所では得られるものは多い。
一方で騎乗数は減り、成績を残すのも難しくなる。
では中央開催で成績を残しているジョッキーは?
所属厩舎や親族厩舎に頼らず結果を残せているジョッキーは?
【若手ジョッキー分析の考え方】の中の項目④をデータにした結論のようなものがこれだ。
若手ジョッキー信頼度&技術力分析まとめ
③所属厩舎や親族厩舎から依頼されたレースを除いた騎乗数が関係者全体からの信頼度を表す
④ローカル開催ではなく中央開催で好成績を残すことができるのは技術と信頼がある証である
※複勝率順
おおよそイメージの通りではあった。
森一馬ジョッキーは近年障害をメインにしている。
騎乗数が少ない中でこの成績は立派だ。若手としてだけでなく障害ジョッキーとしても信頼できるんじゃないかと思う。
注目すべきは横山武史ジョッキー。去年あたりで一気にブレイクした印象だが、勝率が飛びぬけている。
しかも関東のジョッキーだ。若手の中では一番実力があると言えるのではないか。先行がうまいイメージだ。
このランキングだと5位の武藤ジョッキーと6位の坂井ジョッキーには勝率に少し差ががある。
複勝率で見たときはそれほど変わらないが、こういったところに実力差が出てくるのかもしれない。
成績を残せば馬質も上がりよりいい成績を残せる。
馬券的に信頼できるジョッキーは、
森一馬
横山武史
岩田望来
団野大成
武藤雅
この5人を覚えておけばいいんじゃないかと思う。
今回の分析が適切なものかはわからないが、データにすることで見え方も新しくなる。
いい勉強になった。
最後まで読んでくれてありがとう。
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